“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(8)

「洗濯物を畳む手間から開放されたい……!」その願いを叶えてくれる世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。
構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
8回目の今回は、初のプレゼン後に待ち受けていた困難についてのエピソードです。

資金が底をつき、会社存続の危機に

はじめての社外に向けたプレゼンテーションで、大きな手ごたえをつかんだランドロイドですが、その一方で、資金調達に苦戦していました。ランドロイドの商品化を考えると、30億円以上の資金を援助してくれるスポンサーが必要だったのです。 当時は、カーボンシャフトの『セブンドリーマーズ・シャフト』を売り始めてまだ日が浅かったため知名度も低く、世間から見たら“何も売っていない会社”に等しかったのです。

2014年の年明けからスタートした資金調達に向けた活動も、気づけば8月まで長引いていました。半年以上かけずり回り、ようやく2社に対して試作機のプレゼンを行って出資の約束をいただいてひと安心したのもつかの間、最初に出資の意向を示してくれたベンチャーキャピタルから電話が入りました。

「すぐに来てほしい」と言われ駆けつけてみると、先方から突如「お金を出せなくなりました」と告げられました。

突然のことで、途方に暮れました。実はそのときすでに、7月末で会社の資金が底をつきかけていました。しかし8月末には出資いただくお金が振り込まれる予定だったので、それを頼りになんとか銀行からお金を借りて凌いでいるような状態でした。 このままではランドロイドの発売どころか、会社の経営そのものが危ないと感じ、すぐに出資を決めてくれていたもうひとつの会社に出向きました。

ベンチャーキャピタルからの出資が帳消しになったので、投資の考えが変わるか尋ねに行きました。そうするとその社長様から、「出資する意向は変わりません」と言っていただき、そのおかげで、何とか経営を続けることができました。

ギリギリのところで、どうにか会社存続の危機を脱した私たちは、ランドロイドの開発をさらに進めていけることになったのです。