“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(5)

「洗濯物を畳む手間から解放されたい…!」その願いを叶えてくれる、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。

構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
5回目の今回は予想外の事態にも屈せず研究を続けてきたチームにさらなる試練が訪れます。

他事業でトラブル発生、2年間の開発スローダウンを余儀なくされる

全員が一丸となって開発をすすめてきましたが、ついに会社の基盤ビジネスの危機を迎えてしまいます。

同じ工場内のBtoB向けの新たなビジネスでトラブルが発生し納品ができないという事態に。そのためランドロイドも開発を一時スローダウンして、チームのメンバーはその事業に協力することになりました。

このトラブルは思った以上に長引き、約2年ほどBtoB事業のサポートに多くの時間が取られることになりました。
当然、開発は大幅にスローダウン。しかしメンバーはどんな状況下でもランドロイドのことを常に考えていました。別事業の製造ラインでサポートをしつつ、開発に活用できる動きはないか……というシミュレーションを行い、少しずつ研究開発を進めて行ったのです。

このとき、既にふたつの試作機を完成させていました。

ひとつは、2010年に完成した試作機1号。見た目はまさに産業機器といったものでしたが、ロボットアームの動きをよりスムーズにすることに成功しました。「つかむ」「広げる」「折り畳む」という今のランドロイドの基本動作を、当初は数百万円かかると想定されていた産業用のロボットアームではなく、安価なもので実現できたのです。

さらに改良を繰り返し、2011年には試作機2号の完成にこぎつけます。
2つの試作機の大きさは変わりませんが、試作機2号には家電としての外装として、見た目をより洗練させることを目指していました。

機械を連動する部分の組み合わせを改良するなど課題が多数ありましたが、チームはしばらく他の事業に時間を取られることになります。しかしその脳裏には、常に「ランドロイド」があったのです。