“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(4)

「洗濯物を畳む手間から解放されたい…!」その願いを叶えてくれる、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。

構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
4回目の今回は、チームに予想外の事態が訪れたエピソードです。

研究所の移転による開発への影響は
試行錯誤の末、全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」の最初の試作機が完成したのは2010年のことです。しかしこの時点の機械は、まだまだ“超大型サイズ”。一般家庭で使ってもらうためには、さらなる改良が必要でした。

ようやく開発が波に乗ってきたことを実感していたそんな矢先、チームにとって予想外の事態が起こります。社内の組織再編に伴い、関西の研究所から、神奈川県にある研究所へ移ることになったのです。そこで彼らが直面したのはこれまでのように自由な開発ができないという問題でした。

関西の研究所はチームが好きなように使うことができていたのですが、移転した先はグループ会社の製造チームとの共用。当然、会社としては、まだ試作段階のランドロイドよりも、製造チームのメイン業務を優先させざるを得なかったのです。

しかし、それでもとにかく前に進むしかありません。先の見えない研究開発を着実に進めていくために、新たに開発責任者は、月単位で設定していたスケジュールを週単位に変更。率先してメンバーを鼓舞し、仮説と検証を細かく繰り返していったのです。

一週間でできなかったことは、次の一週間でクリアする。チームはひたすらそれを繰り返し続けました。すべては1日も早く、世界初の「全自動衣類折りたたみ機」を世に送り出すため。

制限が加わってしまった環境をはねのけるように、全員が一丸となって、研究開発のスピードを加速させていったのです。