“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(3)

「洗濯物を畳む手間から解放されたい…!」 その願いを叶えてくれる、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。

構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
3回目の今回は、チームに開発の糸口が見え始めます。

幸運の女神は、あきらめない者にほほえむ

2007年には、衣類のような柔軟物をハンドリングするロボット工学の技術を研究する大学の理工学部との共同研究をスタート。マシーンのハンドで衣類をつまみ、そのまま衣服の上を滑らせる「つまみ滑らし」の技術を共同研究しました。

画像認識を研究するにしても、まず、どんなカメラを使えばいいのかも分からない。
カメラメーカーを招いて勉強会を行ったり、大学の研究者から教えてもらったりと試行錯誤が続きます。顔認識などの画像認識技術はいまでこそ一般的な技術ですが、ときは2007年。現在のようなAIブームでもなければ、画像認識が得意なディープラーニングの技術が世界的に広がるのも、2010年代と、まだまだ先の話です。

さらに2008年、研究開発に光が見えない中、リーマンショックが襲いかかります。それに伴い会社の既存事業も例外なく売り上げが低迷。しかしチームは、開発の手をゆるめることはありませんでした。

転機が訪れたのは、2010年。ランドロイドの開発を既存事業に生かす研究を進めていたプロジェクトが、先に実を結ぶことになりました。画像認識は、固形物の認識は得意。工場のラインに画像認識技術を取り込み、自動検査機としての実用化に成功。既存事業のコスト削減に寄与することができました。

同時にこの頃、チームにブレイクスルーの瞬間が訪れます。
○柔軟物がなんであるかを認識する「画像認識技術」
○認識した情報を学習し応用する「人工知能」
○認識した物体を折りたたむメカニズムである「ロボティクス技術」

個別の技術がひとつに繋がり、ランドロイドの“完成型”のイメージが出来上がってきた瞬間でした。