“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(2)

「洗濯物を畳む手間から解放されたい…!」 その願いを叶えてくれる、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。

構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
2回目の今回は開発すべき技術、解決すべき課題への挑戦です。

アイデアひとつダメになっても、またすぐに次にチャレンジすればいい

世界中で利用される製品にするために、ランドロイドには当初から明確な理想像がありました。「一般家庭におけるサイズであること」「ぽいっと放り込まれた乱雑な状態から洗濯物を畳めること」「安全面を考慮し形状は箱型」「価格は一般家庭の手に届く範囲」――。
2017年モデルが持つ形状は、はじめからすべて、その“理想像”がゴールに設定されていました。

チームはまず、技術調査を実施。自動折りたたみ機は、本当にまだ世の中に存在していないのか、論文や特許を精査しました。

結果は、やはり世の中には「ない」。市場調査の結果では、やはり世の中にニーズは「ある」。
このふたつが判明した時点で、チームは調査をいったん終了させました。

せっかく世の中にないモノを作ろうとしているのに、過去にあった技術や、他人が考えたアイデアが目に入ってしまったら、どうしても影響を受けてしまいそうだと考えたからです。必要最低限の情報を揃えたら、あとは自分たちの力で方法を考えようと試みました。

当時はまだ名前すらなかった「ランドロイド」。その構想を形にするまでには、開発すべき技術、解決すべき課題が、文字通り“山のように”ありました。

衣類を1枚ずつ、「つかむ」「広げる」「折り畳む」「仕分ける」「収納する」。
一連の動きを想定し、まず取り掛かったのは「折り畳む」方法を模索すること。
洗濯物はどうすれば畳むことができるのか?自分でも何度も衣服を畳みながら、マシーンが衣類を畳む手順を考えていきました。

技術者の底力はすごいものです。解決すべき課題が目の前にクリアになってくると、彼らは次から次に、その解決方法を考え出してきました。