“世界初”の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」が生まれるまで(1)

「洗濯物を畳む手間から解放されたい…!」 その願いを叶えてくれる、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」。
構想から10年以上。“ゼロ”から手探りで進めてきた開発の全容をお届けします。
BtoCビジネスで世界に勝負したい。2005年ランドロイドプロジェクトスタート。

セブンドリーマーズの代表取締役社長を務める 阪根信一が米国で博士号を取得し、その前身である研究開発型のメーカーに入社したのは、2000年。その頃は特殊な樹脂を用いたプリンターや医療機器のパーツから、小型無人飛行機の開発や衛星事業など、高い技術力を持つ会社としてBtoBの世界で一定の評価を得ていました。

しかし阪根は、製造業の会社だけが持つポテンシャルの大きさを信じ「会社はもっともっと大きくできる。そのためには世界で戦える技術力と一流のブランド力を持った完成品で、BtoCビジネスへの参入が必須だ」と、当時から考えていました。

まだ世の中にないモノはなにかーー。

探し続けていた阪根の目に、ある日飛び込んできたのは、洗濯物を畳む奥さまの姿。それは2005年、春のことでした。洗濯も乾燥も全自動でできるのに、洗濯物を全自動で折り畳める機械はない。すぐにリサーチを行ったところ、本格的に開発に着手している企業はありませんでした。
「これだ!」と確信した阪根は、早速社内にチームを立ち上げることにしました。極秘中の極秘として立ち上がったランドロイドのプロジェクト。同時にランドロイドの開発に必要となる技術を既存事業に生かすプロジェクトも同部署内に立ち上げました。

社運を賭けた一大プロジェクトが、動き出した瞬間です。極めて難しい技術開発なので、事業化までは「5年はかかるだろう」と見込んでいたランドロイド。それが、実に10年以上の歳月がかかるとは、このときはまだ誰も知る由もありませんでした。